カスタムROMハッカソンを開催してみたよ!

と、いう事で行ってきました渋谷セルリアンタワー
イベント主催は初。GMO様のご協力に感謝!!

一歩先のケータイを作ってみる会

もともとの目論見としては、開発者ばかりだと方向性がマンネリになるので、普段接しないような人達と、普段とは違う発想で新しい何かが生まれないかなー?というものでしたが、ふたを開けてみたら参加者全員開発者側というディープなイベントになっていました。でも、それはそれで面白かったのでイイのですが\(^o^)/


(写真提供はGMOのイナモリ様)

今回のハッカソンの特徴は、何といってもその主題です。これまで開発者やデザイナーが集まってアプリを作る、というイベントは沢山ありました。が、カスタムROMを作ろうというイベントは、多分国内では初だったんじゃないか?と思います。ROMを焼く人たちが新橋の某馬料理のお店や、秋葉方面の立ち飲み屋でよく集結しているらしいという噂は耳にしていますが、集まって企画練って実際にビルドまでしちゃう、という事を目的としたイベントという意味では。多分。。。


(写真提供はGMOのイナモリ様)

で、ご存知の方はご存知(当たり前だ)と思うのですが、Androidというヤツは相当な規模のソフトウェアです。リポジトリからソースを取ってくるだけでも大量なデータのダウンロードが必要ですし、そのビルドも相当重い処理になっています。私の職場でも、貧弱なマシンを使うような場合、会社帰りにビルドを開始して翌朝出社すると完成している、的な流れになるのも珍しい話ではありませんでした。最近は良いマシンを買ってもらったのでそんな事はありませんが、個人で持ち運び可能なPCで、そんな高級なものを持っている人なんてそうそういるもんじゃありません。

そんなワケで、このようなイベントを開催しようと考えていた当初は、1日でどのくらいできるものなんだろう?下手したらソースをSyncしてビルド開始するだけで終了時間になってしまうのでは?なんて心配していました。

そんな時に現れたのですよ、神様が! GMOのイナモリ様がVPSの体験利用をご提案下さり、高性能なマシンを当日利用させて頂ける事に!!

使わせて頂いたのはコチラで紹介されているもので、メモリが16GB、CPUが10コアのプラン。これがもうスゴかった!

ノートPCはともかく、マシンスペックだけで言えば個人でも自分で用意してしまえる人はいるんだろうと思います。でも、とにかくネットワークのスピードが速い。馬鹿みたいに速い。自宅のひかり回線は何だったの?と思うくらい速い。
AOSPソースのSyncなんて数時間かかって普通だと思ってたのに、今回の環境では僅か30分。変態だ!!

ビルドももちろん速くて、一発目のビルドでmake -j16 (j16とか変態だ!)したら、所要時間は僅か37分。

おかげで事前にVPS設定をお願いしていたアダチロッカーさん(仮名)が、当日朝からTwitterのTL上で「これからVPSubuntu入れる!」などと意味不明な事を呟き、多くの関係者を不安にさせていたにも関わらず、その状態でスタートして15時前には無事にROM焼きが完成、ついでに本イベントの報告のためのブログエントリまで上がっていたという驚きの結果に!! 

会場に高級なPCを持ち込まなくてもこういうイベントが実現できるという事が実際に確認できたのは大きな収穫だったと思います。相応の通信回線が確保できれば、温泉イベントと絡めて地方の旅館で泊まりがけのカスタムROMハッカソンとかも全然夢じゃない!

ちなみにアダチロッカーさんの班ではメンバー全員(5名)が各々でビルドを走らせる、という主催者側ですら想定していないまさかの運用。にもかかわらず、全員がROM焼きまで行けたようでVPS側にはまだまだ余裕があった模様。スゴイ! 

その他、時間がない中で皆さん色々とアイデアを出され、エヴァケータイの世界観を移植しようと取り組まれていたJCROM作者の @androidsola さん、ももクロケータイ(詳細はコチラの記事参照)を実現した「チームいその」の皆さん、カメラの撮影音を変更できるような改造に取り組まれた @zaki50 さん、他人に見せたくないデータを隠すプライバシーモード的なものを実現しようと取り組まれた「チームかっしーざんねん」の皆さん等など、実際に形になるところまで進んだ企画が沢山ありました。皆さん楽しく作業されていたようで何より!

今回はホント、多くの皆さんの助けがあって良いイベントになりました。チューター的に参加者のサポートをして下さった @zaki50 さん、OEC(仮名)さん、お仕事でお疲れの中、前日にVPSの設定にご協力して下さった @RKisato さん、飲みに行った時のネタ(A○Bフォン)を覚えててくれて実際に企画に盛り込んでくれたいその(仮名)、そしてそして、会場の提供だけでなくかなりの部分で運営を助けて下さったGMOのイナモリさん。本当に本当に有難う御座いました! 深く深く感謝しつつ。。。

主催者個人として自分への反省は沢山ありましたが、何はともあれ開催して良かったです。この経験を生かして、またもっと面白い事を出来ればいいなー。頑張らねば。。。